高校野球夏大会において第2回戦で姿を消した田瓶北高校。そのナインは再起の炎に燃えていた。昨年は感染症のため出場がかなわなかった。その間に当時の2年生メンバーは退部し、部員数はわずか8名まで減少した。新たに入学した1年生を加えて11人とかろうじてチームを組むだけの人員を確保した。急ごしらえのチームだが鋭いスライダーが武器の2年袴田君を軸に1,2年生だけで大舞台に挑戦した。
地方トーナメントは第2回戦敗退とはいえ第1回戦は延長12回での大逆転を演じた。大健闘と言える。監督の篠田氏は「どんぞこからよくここまで頑張ってくれたと思う。わがチームは2年生が主力なのでまだ来年がある。何が足りなかったか、部員たちとひざ詰めで話し合って次に備えたい」と語った。田瓶北高校は裏手の空地の一部を取得し、ここに競技トラックやグラウンドを新設する予定だ。捲土重来。力をつけた同校が来年飛躍することを期待する。
田瓶北高校:田瓶市の北側、市の境にある共学の総合高校。音楽科も併設されている。裏手には空地が広がっておりたびたび活用計画が取りざたされるが実現したことはない。