田瓶市観光情報局
田瓶ニュース

民間ロケット打ち上げ失敗

June 30, 2022

衝撃的なニュースが飛び込んできた。山野辺発射場には多数の宇宙ファンが駆けつけていた。カウントダウンとともに燃料を噴出し揚々と空に舞い上がったロケットは当初誰の目にも成功裏に打ちかがったかと思われた。しかし、地上から見えなくなってすぐに管制室で電装系の異常を検知。主力エンジンの出力が安定せず自力での大気圏脱出が不可能となった。タスクチームは安全を最優先しプロジェクトを中断。補助ブースターを使用してロケットを太平洋に落下させた。落下地点は日本海溝付近とされ、回収は困難とみられる。

ベンチャー企業アマツ代表の渡部は「テストではうまく行っていた。どこが悪かったか現時点では見当がつかない。まずは原因の究明と、再起の手筈を考えたい」と言葉を詰まらせた。この失敗により搭載予定の人工衛星7機も海の底に消えた。プロジェクトに費やされた費用は十数億円とされる。

同ロケットには気象観測衛星「あしたば」、世界初の人工知能搭載感応波観測装置「テロメア」、その他地元久木高校生が設計した宇宙空間植物実験機体「メロス」などが搭載されていた。