田瓶市に本拠地を置くベンチャー企業アマツの代表渡部は市内で記者会見を行い、来月に控えた初の民間ロケット打ち上げに対する思いを語った。工業用機械大手FORRICHとの共同開発で進められたロケット開発は8年の開発期間を経てついに宇宙へ飛び出すことになる。同ロケットには4基の人工衛星が搭載され、衛星軌道上に投入される予定だ。本来は昨年夏ころの打ち上げを予定していたが、打ち上げ間際に制御系が正常に切り替わらない不具合を検知。約1年の延期を余儀なくされた。代表の渡部は「小さいころからの夢が叶うときが来ました。しかしこれは挑戦の始まりです。成功の暁には更なる大型化や、ゆくゆくは有人飛行にも取り組みたいです」と意気込んだ。
ベンチャー企業アマツ: 田瓶市を拠点とするIT/ロボティクスベンチャー企業。若宮国際大学の卒業生らが在学中に図書館裏倉庫で立ち上げたロボット研究会が母体になっている。従業員数14名と小規模ながら主要メンバーが20-30代前半と若く将来が期待される。「テクノロジーで輝く明日に」がスローガン。