2月22日、田瓶市の無賀井集落にて火災が発生した。無賀井集落は沼田地区と山野辺地区の境にある小規模な集落であり、集落の家屋のほぼ全てが全焼。身元不明者を含む16人が死亡した。警察は放火とみて捜査を進めている。
無賀井集落は田瓶市西部にある限界集落の一つ。同地区を通過していた路線バスも減便され、事実上陸の孤島と化していた。当日近隣を通行する人もおらず発見が遅れたことと、集落へは該当のない細い山道を進む必要があることから消防車の到着が遅れたことが全焼の原因とみている。集落は事実上消滅。路線バスを運行する村田興業交通（株）も同地区に向かう路線バスの廃止を視野に調整を行っている。
田瓶市では昨年から全区域監視カメラシステムの導入を進めるなど防犯・防災に力を入れてきたが、山間部・林間部にて整備が遅れており、今後治安計画の見直しが必要となりそうだ。