田瓶市本町で大型獣の目撃情報が相次いでいる。目撃場所は路地裏、ガード下、雑居ビルの非常階段など広範囲にわたる。いずれも夜間帯に目撃されており、目撃者によると体長は1.5~2メートルほど、黒い毛に覆われた獣ということだ。目撃者と目が合うと、獣は俊敏な動きで逃げて行ったという。クマやイノシシのような山間動物か、ペットとして飼われていた大型犬の可能性がある。 今のところ被害は報告されていないが、警察が本格捜索に乗り出したほか、夜間の不要な外出は控えるよう呼び掛けている。
警察の捜査状況 田瓶市北警察署では目撃情報を受けて15名規模の捜査員を配置して捜索に当たっている。捜査の中で、揖斐川から山野辺下沢用水路に抜ける水道にて、弁当の食べかすや煙草の吸殻と共に動物の毛が見つかった。警察では専門家に分析を依頼し、今回の目撃情報との関連を探っている。 先月も山からイノシシが住宅街に侵入し世間を騒がせたばかり。田瓶警察では動物の捜索や捕獲の訓練にも力を入れてきており、その成果が試される。
田瓶動物王国の見解 目撃情報によると”俊敏な動きを見せた”ということから大型犬の可能性が高い。一軒家が多い田瓶市では、ゴールデンレトリバーやグレートピレニーズといった大型犬の需要が高い。黒い毛というと犬種は限られてくるが、脱走して時間が経った犬は泥などで黒く汚れいく。本来温厚な大型犬も、怪我や空腹で思わぬ行動に出る可能性があるため、動物を見かけても近寄らないことが大切だ。